PC-FX系エミュレータを起動してみる #
※ CD-ROMイメージを圧縮して外部エクストラクタと連携する例はこちら
イメージとエミュレータの準備 #
CD-ROMを CUE+BIN でイメージファイル化して CatShanty2 に取り込む。
(以下は例として hoge.cue を取り込んだとして説明)
エミュレータは mednafen (0.9.38) を使わせていただく。
最初は mednafen 単体で起動テストし、ベストな設定を整える。
mednafen-09x.cfg
のpcfx.xxx
のあたりを編集すると色々いじれる。
ちなみにジョイパッドのキーアサインは、mednafenで対象となるマシン(今回ならPC-FX)を起動して、
例えば1Player用ならAlt
+Shift
+1
を押せば設定モードになる。
設定値はmednafen-09x.cfg
へ保存される。
CatShanty2でエミュレータ設定 #
mednafen 0.9.38 以降、機種指定の必要が無くなり、コマンドライン上で mednafen hoge.cue
のようにイメージを指定するだけで当該機種が起動する。素ん晴らしい。
ただし CatShanty2 では機種毎にエミュレータ設定が必要なため、設定内容が同じでも mednafen を使用したい機種毎にエミュレータ設定を作成するコト。
それでは CatShanty2の「エミュレータ設定」に mednafen を登録してみる。
前述の通り mednafen 0.9.38 以降は.cue
の指定だけで起動するので「エミュレータの起動オプション」は最低限これだけ。
$image
「イメージをダブルクオートで囲んで渡す」はチェックON。
応用 #
例えばフルスクリーンで起動するエミュレータ設定を作成するなら次のようになる。
-video.fs 1 $image
注意点として mednafen は各オプション値が次回にも引き継がれてしまう。
このためウィンドウモードで起動させたい場合は明示的に -video.fs 0
を指定する必要がある。
要するに1回フルスクリーンで起動すると
-video.fs 1
を省略しただけではウィンドウモードで起動せず、ずっとフルスクリーンで起動してしまう
ウィンドウモード用のエミュレータ設定は次のようになる。
-video.fs 0 $image
mednafen 0.9.38 以降は光ドライブ(仮想含む)からの起動方法が削除されました。
mednafen 以外のエミュレータで仮想光ドライブから起動する参考として以下の記事を残します。
CatShanty2でエミュレータ設定 (mednafen 0.9.38未満) #
CatShanty2の「エミュレータ設定」に mednafen を登録してみる。
mednafen は .cue
から直接起動できるので「エミュレータの起動オプション」は次のような感じ。
-loadcd pcfx $image -fs 1
「イメージパスをダブルクオートで囲んで渡す」はチェックON。
ちなみにコマンドラインオプションの意味は以下の通り。
オプション | 意味 |
---|---|
-physcd | 一番若いCDドライブにて起動(-physcd xxx とドライブ指定もできるみたい?) |
-loadcd | 廃止アナウンスされたけどまだ使用可能。これだと cue から起動できる。 |
$image | CatShanty2 のライブラリに取り込まれた hoge.cue に置換される。 |
-fs 1 | フルスクリーンで起動 |
デフォルトエミュレータに指定してCatShanty2からダブルクリック。
おおかたこれで起動できたんだけど、CDのリップのせいか起動できないイメージがあった。
そんな時は奥の手を発動する。
奥の手 #
mednafen は起動出来ないと サクっ と終了する。
起動しても、何事も無くCatShanty2 にもどってきてしまうディスクイメージがあった。
何回リップしなおしてもダメなんだ。
諦めて、CDをマウントさせて起動する方法を試みる。
CDイメージマウント用バッチ も参照してほしい。
起動オプション #
エミュレータ設定で「起動オプション」を次のようにする。
-physcd ¥¥.¥F: pcfx -fs 1
「イメージパスをダブルクオートで囲んで渡す」はチェックON。
-physcd
で物理(仮想)CD ドライブを指定している。
バッチを走らせる #
次に補助設定2タブへ移動して「起動時に実行する他のアプリケーション」を次のように。
プログラム1:
C:¥a52mt.bat
オプション1:
F: $image
プログラム1の終了を待機:チェックON
C:¥a52mt.bat
は仮想ドライブマウント用バッチa52.bat
を置いたフルパス。適宜変更のこと。F: $image
のF:
は 仮想ドライブのマウント先。適宜変更。$image
はhoge.cue
に置換される。プログラム1の終了を待機
すると、マウント完了(正確にはDOS窓終了)まで待機。任意。
このようにして、CDを仮想CDドライブへマウントしてからエミュレータを起動させてみる。
今度はどのイメージでも上手く起動できた。
読み込みも若干スムーズな気がするが、それは気のせいかもしれない。