開発費の捻出 #
正直なところ現状はとてもキツイ。
現在広告のみに頼っているが月50円程度の収入(クリックなし月)でドメイン料にもサーバー代にも足ることなく、CatShanty2がメンテナンスモードに移行してからは、まるで赤字となっている。
いつまでも持ち出しで運営を続けることは不可能なので、改善点の考察と、他のソフトウェア開発チームがどのように運営を維持しているのか調べてみた。
現状の改善 #
Youtubeではよく「ちゃんと広告を全部見てくださいね~。きゃん!」などとアピールしており、おじさんの私は鼻の下を伸ばし、正座しながら2つ返事で広告を見ている。しかしWeb広告ではクリックを促す文言を書いてはいけないというルールがある。
有り難いことに、それでも当サイトはまだ来訪してくださる人が多少なりいらっしゃるため、クリックが発生さえすれば1回で2~3日分程度の収益にはなるようだ。来訪者数が減少しないうちにクリック率を回復する手段を考えねばならない。
クリックされなくなった原因を考える #
- サイトデザイン
- ずっと変化が無く、バイナリの配布とSQLのサンプルという質実剛健な構成だったため、飽きてしまわれたのかも知れない。リニューアルは急務であった。
- コンテンツの停滞
- CatShanty2がメンテナンスモードへ移行して以来 特に目玉もなく、サポートやメンテナンスを続けるだけでは、実作業は発生するものの来訪者にとっては何の目新しさも無くなってしまう。悪循環を打開せねばならない。
- 訪れたユーザーに対し魅力的な広告が表示されていない
- どのような広告が表示されているのか詳細は不明だが、方向性としてはゲーム関連やデータベース関連のものが多いのではないかと予想している。私自身が好きではない占いや一攫千金系の広告は表示しないように設定をしている。これらの制限範囲を広げるというのもひとつの解消方法なのかもしれない。
- 広告の配置が悪い(邪魔な存在になっている)
- どうやら広告の挿入位置は重要なようだが、ズボラな私はテンプレートに固定してしまっている。その結果、主役であるコンテンツの妨げとなり邪魔な存在になっているのかもしれない。
- コンテンツ(配布物や情報記事)の評価が広告クリックに値しない
- 魅力的な広告が表示されていたとしても敢えてクリックされないことも考えられる。コンテンツの質が低く、ユーザーの精神的ジャッジによりクリックに値しないと判断されているのかもしれない。
改善が難しいものもあるが、できるところから手を付けてみることにした。
サイトリニューアル #
元々 PHP+Pico によりマークダウン記事で管理していたため、HUGOに記事を載せ替えるかたちで静的サイトにリニューアルした。広告レイアウトに少しばかり変更を加え、コンテンツの先頭には出さないようにしてみた。(しかしたまに自動広告が先頭に出現する場合があるようだ…)
コンテンツの強化 #
とりわけ訪れてもらう機会が少しでも増えるように、この開発ブログを設けてみることにした。
CatShanty3の開発(…というか現状はまだ実験段階未満…)報告の場として記事を公開すれば、もしかしたら楽しみにしてくれているユーザーの来訪が増えるかもしれない。 また未熟な私の開発の悩みに対し、何かしらのアドバイスをもらえる可能性もあるかもしれず、それはそれで有益と思い投稿をはじめてみた。
また、CatShanty2のカラーテーマは作成も簡単で、少ない手数でダウンロードコンテンツを増やせる有効な手段であるといえよう。時折新しいカラーテーマを作成するのも良い方法と考える。唯一の問題は私の色センスが圧倒的に悪いことだ。
収入形態の拡充 #
Web広告以外の収益確保となると、やはりYouTubeなのだろうか?
今どきは「長い文章読んでらんない3行で!ううん、動画でヨロ!」ということなのだろうか? …これには全くアイディアがない。上げるような動画もなければ公開するようなネタもない。
他のソフトを見てみると、YouTubeでのプロモーションやコミュニティがあったりするが、シャイな私は身構えてしまう。
またYouTube以外でも、収益と直結するような運営形態が多々見つかった。
煽り耐性のない私は「作者調子に乗ってんじゃねーぞ」などと言われてしまえばガラスのハートが粉々になってしまうため、「収益」というものを模索する行為自体に萎縮してしまう。しかし開発を維持するためには、生まれたての子鹿のように、怯えながらも何かしらを捻り出さねばと奮い立つ覚悟を決めねばならない。千里の道も一歩からだ。
いくつか調べたので挙げてみる。
ソフト内広告 #
ソフトの使用中に広告が表示されるというもの。
WebViewを使用するならGoogleAdsがそのまま表示できそうなので、可能といえば可能だろう。
昔、DualShock を Windows に Bluetooth接続するドライバ MotioninJoy と、そのクライアントソフト DS3_Tool というフリーソフトを愛用していた。この DS3_Tool がまさにソフト内広告の収益モデルであった。
接続には1回ソフトを開く必要があり、ユーザーは毎回広告を目にすることになる。しかし それを良しとしないユーザーからは批判もあり、有志(?)による広告無効化版や、全く別のクライアントソフトなどがリリースされた1。 当時この流れを目の当たりにした私は、フリーソフトの収益と理解を得るのは大変難しいものだなと素人ながらに感じていた。
とはいえ、常用するソフトに(たまに開くダイアログならともかく)広告が鎮座するというのは、個人的な美学的観点からもあまり好きなルックスではない。この形態はとりあえず見送ることにする。
グッズ販売 #
ソフトウェアに限らず、Webコンテンツなどの運営資金調達方法として、Tシャツなどを販売するというのは昔からの常套手段である。
これに関しては元手がかかるため おいそれとは始められないものの、有効な収益手段として十分検討に値する価値があると感じた。
有料記事を書く #
「私の持つ知識など既に世間の常識ではないのか…」とも思うが、他人の役に立ちつつ収益にも繋がるならば、こんなに良いことはない。
少し前になるが、MEDIUM へ TAURI について実験・検証してみた結果を投稿してみた。どのように収益化するのか未だに仕組みをよく分かっていないが、なにやら最低100人のフォロワーを獲得せねば事が始まらない事を知り腰が砕けた。全然足りていないため、やや放置中である。2
なぜ MEDIUM #
先に投稿したように色々な言語を選定する際、実際に役に立ったのはこういう海外の記事が多かった。無料会員でも有料記事を月に3本まで全文読むことができるユルさが気に入り、また有料会員は特定の著者に縛られず全てのMEDIUM記事を読むことができる寛大さから「開発の参考書代わりに」と結局早い段階で有料会員となっている。
今回は「なんかお金になる方法があるみたいだし自分でも記事を書いてみよう」くらいの気持ちだった。(ちなみに無料会員のままでも投稿は可能且つ、有料記事も書けるようだが詳細は判らない。基本私は有料読み専ユーザーなのだ。。)
後に note を知る #
そして日本にもnoteというサービスがあることを知った。
7年も前からあるとは我ながら情報に疎いが、“続きは有料"というのが最近多いなと思ったらその一つがnoteだった。
なるほど、言わばMEDIUMは新聞のようで、noteはファンクラブ会報のようなものなのか、と思っている。違ったらごめんなさい。
noteは記事とお金が直結しているようで、定期的に刊行する責任が生じるような気がするのは勘違いだろうか。そうなると開発よりも執筆がメインになってしまいそうで、私の場合は本末転倒になる気配も感じる。また開発の参考にしたくて少々記事を拝見した限りでは、本当に役に立たない(失礼)記事も少なからず見受けられ3、やはり「熱烈なファンがクリエイターに対して課金する」という図式が全面に押し出されているような印象を持った。4
ともあれ #
note に限らず、このような有料記事を配信するというのはクリエイターにとって非常に有効な収益手段である。 仕組みや元手が如何なものか、折を見て更なる調査の必要がありそうだ。
寄付やスポンサーを募る #
コーヒー1杯をください、パトロンになってください、寄付する、などのボタン。
このような支援要請はポピュラーでよく見かける。非常に直接的な方法だ。
私的にはユーザーの懐が傷まない広告モデルが一番良いと思っていたが、現状のクリック率の低さからするとそういう訳でも無いらしい。 またギブアンドテイクで考えるとグッズ販売やnoteのような有料記事配信が良いのかなとも思うが「執筆の暇があったらCatShanty3へ取り組めよ」というのが本音でもあり、中々黒字運営の難しさを痛感している。
それに比べ、こういった「投げ銭」はクリエイターにとって非常に助かるシステムであると言えよう。
時同じくして先日、Twitterがこのような金銭支援の仕組みをAndroidアプリにも拡大したという記事を読んだばかりでもある。
チャンネルが多くあるということはクリエイターと支援者双方にとって良いことだ。
私も何かしらのチャンネルを開くことを検討するべきだろう。
Twitterといえば少し前に掲示板で報告を頂いたが、私の旧アカウント名で Amazonの欲しい物リストを公開し、支給を募っている方がおられるとのこと。
旧アカウント名の時代に「欲しい物リストを公開すれば開発支援をしたい」と申し出てくれたユーザーがおられ、気持ちだけ有り難く受け取り、結局 公開はしなかったのだが、間もなく私の旧Twitterアカウント名を取得した別の人物が Amazonの欲しい物リストを公開しているという事実が、偶然とは思うが時期が重なっており、少々恐怖したと同時に、無闇にアカウント名は変えるもんじゃないと教訓を得た。
まとめ #
まずは出来るところから、サイトのリニューアルと広告の配置換えや自動広告設定の見直しなどを行った。
Web広告以外にも色々な支援システムやチャンネルがあることが判った。
運営費の切迫は早急に改善すべき点ではあるが、何から手を付けてよいか分からない。 設置などの敷居も高そうだ(やってみると簡単なのか?)
手続き方法など詳細は調べていないが、折を見て手を付けられそうな仕組みのチャンネルを広げていきたい。いや、いかねばならない。